春から夏の群れの管理
群れの管理の基本は、頻繁に見回ることです。よく観察していると群れの異常に気がつきます。観察のポイントは次の通りです。
1 巣箱、巣門周辺の観察‥‥どんなものが出されているか。
・蜂の死骸、幼虫、さなぎの死骸、スムシの糞などがないか。
2 巣箱周辺に来るもの‥‥スズメバチ、アリ、カマキリ、クモ、オニヤンマ、カエルなど
3 蜂の様子‥‥門番、外勤蜂の様子を観察
・花粉を運んでいるか。
・落ち着いているか。
・日頃と違う行動(乱舞している。金属音をたてて飛び回る)‥‥分封、逃去、盗蜂の心配があります。
・入り口に蜂があふれていないか。巣箱の内部の温度が高くなると、外にあふれてきます。
4 巣箱の重さ‥‥正常な群れは、いつも相当な重さがあります。軽い場合は給餌します。
5 近くに花がさいているか。水飲み場があるか
・いつ、どんな花が咲くか。
・近くに水場があり、水は枯れていないか
・水を飲みにきているか。
6 巣門ユニットを開けると(鏡を使って内部を観察します。)
・シマリングが起こるか。
・良い香り(蜂蜜の香り)がするか。
・重箱式巣箱の下面を蜂が覆っているか。
・スムシが発生していないか。スムシの糞が落ちていないか。
・王椀、王台はできているか
7 スムシ対策、スズメバチ対策をきちんとしているか。
・スムシとスズメバチに対応できれば、絶滅・逃去は著しく減少すると考えています。
○早秋の管理‥‥群れを強く、大きくする。
・蜜枯れの心配があります。
・立春を過ぎると産卵が始まると言われています。産卵を促すための、少しずつ砂糖水と代用花粉を与えます。
○3月から4月の管理
・4月になったら、待ち箱を設置します。
・王椀や雄蜂の蓋が出現すると分封が近い証拠です。
・キンリョウヘンは5月の連休には咲くように開花時期の調整します。
○5月から6月の管理
・分封群を確実に捕獲します。
・採蜜開始します。
・暑さ対策‥‥夏用床に交換し、遮光ネットやよしずで巣箱を覆い、直射日光を防ぎます。
○7月から8月の管理‥‥6月末にクリの花が終わると、8月末まで花の時期が終わります。
・暑さや蒸れ対策として、涼しいところに巣箱を置きます。直射日光は厳禁です。水場の水が枯れないに管理します。
・密枯れ注意し、軽い巣箱には、給餌します。
・農薬散布がある場合は、散布をさけて巣箱を移動する。
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給餌 |
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代用花粉 |
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雄蜂の巣房の蓋 |
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日覆い |
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夏用底に交換 |
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夏用底使用時の内部 |
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重箱式巣箱内部の様子 |
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暑さで外にあふれた蜂 |
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水場(水田)に来る蜂 |