重箱式巣箱の構造
重箱式巣箱は、昔から日本ミツバチを飼育するために使われている巣箱です。木の箱を重箱のように積み重ねる方式です。箱の内部には、巣が落下しないように棒が入っているのが一般的です。木の箱に、蓋を掛けたり、底を付けたり、巣門を切ったりして巣箱にします。
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重箱 | 蓋・内蓋 |
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待ち箱用底 | 夏用底 |
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冬用底 | 巣門ユニット |
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ピアノ線カッター | 全セット |
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待ち箱セット | |
今回紹介する重箱式巣箱は、底や巣門の作り方に改良を加え、新しく開発したものです。
重箱(帯板4枚付き)‥‥板の厚さが24ミリ、外寸274ミリ、内寸226ミリ、高さ210ミリの箱で、内部に8ミの巣落下防止棒が十字に入っています(採蜜時、重箱を分解しないで棒が抜けます)。接続用の4枚の帯板が付いています。
蓋、内蓋‥‥蓋、内蓋です。内蓋は日本ミツバチが巣を作りやすいように板が組んであります。
待ち箱用底‥‥重箱を乗せると6?の巣門が最下部にできる構造になっています。待ち箱用巣門板が付いています。巣門板は上下違う構造になっており、巣門を開閉できるようになっています。
夏用底‥‥底板をくりぬいて、8?の金網が張ってあります。暑い時期に使用します。
冬用底‥‥底が板になっています。寒い時期に夏用底と交換して使用します。
巣門ユニット{夏用巣門板2枚、冬用巣門板1枚、帯板4枚(前後用2枚、側面用2枚)付き}‥‥重箱本体と夏用底(又は冬用底)の間に入れて使用します(待ち箱用底には使用できません)。高さ105?まで、前後が開くようになっていますので、スムシ防止の巣屑の清掃が大変しやすくなりました。また高さ100?の自動給餌器も出し入れできます。
ビアノ線カッター‥‥採蜜時、重箱を切り離すのに使います。ピアノ線はよれると切れてしまいますので、慎重な扱いが必要です。
巣箱全セットは、上記の部品全部で構成されています。重箱(2)、蓋・内蓋、待ち箱用底、夏用底、冬用底、巣門ユニッ、ピアノ線カッタートです。実際には、待ち箱セットが組み立ててあり、それ以外の部品が付いています。
待ち箱セットは、重箱(2)、蓋・内蓋、待ち箱用底です。日本ミツバチを捕獲するには、この待ち箱セットを使います。
※但し巣箱については地方、個人などにより多種存在しますので貴方のもっとも適したものを選んで負担がないように使い続けることがとても大切なことです。
なお、このほかにもいろいろ作り方があります。女性でも作れる簡単巣箱については「二ホンミツバチが住める里山を育てる会」にアクセスしていただくと寸法などが出ています。